2020年8月23日(日)、アルティマリーグ第6試合、昌平高校(埼玉)と興國高校(大阪)の試合が時之栖Aグラウンド(静岡県御殿場市)で行われた。
興國が前線からのプレスで昌平を打ち破って勝利!
バックパスを受けた興國キーパー、田川知樹(3年)が前線に送ったロングフィードで試合がスタート。クリアボールからパスを繋いで左サイドの11番 児山雄基(MF3年)に展開されるとパスを受けた10番 樺山諒乃介(FW3年)がドリブルで仕掛け、右足アウトサイドでセンタリングを上げた。これにタイミングを崩され、無人となった昌平ゴールに9番 竹森大(FW2年)が流し込み、興國の開始23秒での先制ゴールが決まった。
前半、興國 7番 南拓都(MF3年)、8番 武本射雅(MF2年)が追加点を奪い3-0という展開の中、昌平も10番 須藤直輝(MF 3年)、7番 小川優介(MF3年)、11番 小見洋太(FW3年)らを中心に前線でのボール奪取や裏へのロングフィードで反撃をしかけるが得点につながらない。
後半、55分に興國 7番 南がこの日2点目を決め、大きな追加点。
85分、興國のクリアボールを果敢に狙った昌平 6番 柴圭汰(MF3年)がゴール前に切り込み1点を返した。
アルティマ第6試合は4-1で興國に軍配が上がった。
興國はこの試合、高いラインで昌平の中盤にスペースを与えなかった。5番 平井駿助(DF3年)らディフェンス陣の堅固な守備に加え、キーパーの田川もビルドアップに加わってボールを繋いだ。田川はラインからゴールまでの広大なスペースをカバーし、昌平の裏へのスルーパスをことごとく阻んだ。
10番 樺山、11番 児山、8番 武本らも1対1を恐れず前線でのプレスを徹底して、昌平に攻撃のリズムを作らせなかった。
試合後のインタビューで昌平高校 10番 須藤直輝は敗戦の要因として「準備不足」を挙げるも、「新たにトップチームに加わった選手にもっと興國との戦い方を伝えるべきだった」と次戦への課題を見出していた。
「2019年度選手権のリベンジを一つの目標に、全員でコミュニケーションを取って良い形で戦えた。」
この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた興國高校 10番 樺山諒乃介はインタビューにそう答えた。圧倒的なスキルと縦への突破力で何度となくチャンスを作り出した樺山の姿は見るものに鮮烈なインパクトを与えた。