2020年8月11日(火)、アルティマリーグ第4試合はここまで2勝1敗の尚志高校(福島)と、リーグ初登場となる帝京長岡高校(新潟)の対戦が行われる。
会場は福島県郡山市の西部サッカー場、試合開始は11:00。また一つ、楽しみな一戦が始まる。
『心美しく勝つ』帝京長岡は、暫定首位の尚志にどう挑むのか。
昨年度新潟県勢史上初の選手権全国ベスト4。今年の仕上がりは?
2019年度選手権王者・静岡学園との開幕戦、2戦目の大阪の強豪・興國戦との戦いに2連勝、前節の昌平戦に惜しくも敗戦はしたものの、今年度多くの話題を持つ尚志高校との初戦を迎えるのは、2019年度選手権新潟県勢初のベスト4入りを果たした帝京長岡高校だ。
陰でチームを支えたいと話す、新キャプテンのMF川上航立(3年)は、身体を張ったディフェンスやビルドアップも得意といい、攻守にわたるチームへの貢献度などから欠かせない存在となっている。昨年の選手権でも数少ない2年生として出場を果たし4強入りに貢献した。
また、谷口哲朗総監督が「来年のキャプテン候補」と期待するDF三宅凌太郎(2年)は、CBやSBとしてのプレーも可能なオールラウンドプレイヤー。中学時代に在籍していた尼崎東ミュートスU-15(兵庫)では主将を務めており、練習会に行った際に帝京長岡のサッカーに共感し地元を離れる決断をしたという。同時期にトップチームへと昇格を果たしたMF中村太一(2年)らと共にチームの主軸となれるよう日々の練習を欠かさない。
DF松村晟怜(2年)やDF中村蒼(3年)など、更なる攻撃へのバリエーションを加える選手からも目が離せない。
最終節、尚志はどう終わるのか。
次がいよいよ最終節となる尚志高校。前節直後のインタビューでFW黒田陸斗(3年)は、もう負けられない、絶対最後は勝っていい順位で終わらせたい、と悔しさを滲ませていた。
2021年度シーズンモンティディオ山形への入団が内定しているFW阿部要門(3年)、187㎝と長身のCB、U-17日本代表チェイス・アンリ(2年)などの起用があるのかも見逃せない。
皆さんに直接見ていただいてどんなチームか確かめてほしい、と語る谷口総監督率いる帝京長岡と、最後を締めくくるのにふさわしい選手の起用法やこれまでとは違う戦い方など、現在暫定首位の仲村監督率いる尚志が魅せるサッカーの融合とはどんなものなのか、今から楽しみで仕方がない。